建築の眼 JAZZの耳 ; tetsuyakimura_weblog

木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

Lee Konitz dies of coronavirus aged 92

コニッツまでもが・・・

今朝の朝刊を開いてしばし沈黙
「リー・コニッツ氏が15日ニューヨーク市内で新型コロナウイルス感染の合併症により死去、92歳」とあります
92歳という御年ですから、いつか・・・とは思いつつも、いざその時が来るとやはり・・・
しかも新型コロナウイルスで・・・

jazz saxophonist with 75-year career とか Years active 1945–2019
などと紹介されていますが、驚異的なキャリア―
この長き年月を第一線で演奏し続けて驚くばかりです
コニッツは私にとっても特別でした
2013年には 高槻ジャズストリートでも二日間演奏(今年のジャズストはやはり中止 残念) 間近にそのプレイに接することが出来たのは至上の歓びでした
今はただご冥福をお祈りするばかりです

コニッツのCD
多作な人なので数えたことがないのですけれどリーダーアルバムだけでも手元に80-100枚くらいあるのでは
トリスターノとのアルバムも恐らくすべてあると思う
(後で数えてみましたらコニッツのアルバムだけで110以上 参加アルバム40近くありました びっくり・・・)
初期の ‘蒼い炎’ と言われる知的で閃光のようなアドリブが冴えわたる演奏から
晩年の ゆったりとしたペースの中にも独特の節回しが味わい深いものまで
どれが好きといちいち挙げられない
参加アルバムでも
Stan Kenton楽団 や Claude Thornhill楽団 在籍時のものや もちろん Lennie Tristano とのアルバムに Miles の Birth of the Cool などなど
コニッツの一音が聴きたくて よく買い集めました・・・
どの音も どのメロディも コニッツならではの唯一のもの オリジナリティーそのものです
コニッツの演奏を聴くと 世界は無限の可能性を秘めている と感じてしまいます
全てが自身の手の内にある と言えばおごり高ぶったようですが
自己の才と修練と創意工夫次第とで 世界は無限の可能性を秘めている
何の束縛もない そう感じさせる創造的な無限の拡がりを感じます

特に思い入れが深いアルバムでも
Lee Konitz at Storyville (Storyville)
Konitz (Storyville)
Lee Konitz in Harvard Square (Storyville)
Lee Konitz with Warne Marsh (Atlantic)
The Real Lee Konitz (Atlantic)
Motion (Verve)
Alone Together (Blue Note)
Intuition ( Lennie Tristano / Capitol )
etc.......
キリがありません
なかでも
Lee Konitz Plays (Vogue)
Inside Hi-Fi (Atlantic)
Live in Toronto 1952 ( Lennie Tristano / Jazz )
などは特別な思い入れがあります
The Complete Atlantic Recordings of Lennie Tristano, Lee Konitz & Warne Marsh (Mosaic Records)
も大切な大切な宝物です
その頃の動画がDVDで出た時にもたまらずに購入して見ましたが、コニッツはほとんど暗闇の中でよく見えず・・・
でも今ではYouTube上に多くの動画もアップされていることでしょう

この週末は Konitz の音楽とともに喪に服します

The Complete Atlantic Recordings of Lennie Tristano, Lee Konitz Warne Marsh
  1. 2020/04/18(土) 08:20:32

Wallace Roney, Ellis Marsalis......

なんだか世界中が大変な状況になってきました。
少し前には軽口をたたいていましたが、不明を恥じます。
昨日朝刊にはウォレス・ルーニーの訃報が載っていましたが、今朝にはエリス・マルサリス・・・
いずれも新型コロナウイルスに伴う合併症だそうです。

ウォレス・ルーニーと言えば晩年のマイルスにずっと寄り添い、あるいはジェリ・アレンの伴侶となったり・・・。
もちろん素晴らしいトランペットの音色も忘れがたい。
まだまだ亡くなるような歳ではないのに・・・
マイルスもジェリ・アレンもとうに亡く、あちらで再会セッションをしていますことか・・・

Wallace Roney Quintet

エリス・マルサリス いっとき 「親の七光り」 ならぬ 「子の七光り」 などとも言われたりもしましたが、それを裏返していえば優れたミュージシャンであるとともに優れた教育者であったこと、何よりも素晴らしい父親であったことの証しですよね。
ファミリーでのアルバムやブランフォードとのアルバム、もちろん本人名義のアルバムもよく聴きましたが、ジャケットと共にアルバムの最初の一音から耳にしっかりと焼き付いているのがウイントンとの 「Standard Time, Vol. 3: The Resolution of Romance」
本当に好きで繰り返し聴きました。

Ellis Marsalis Trio

Standard Time Vol 3 The Resolution of Romance

今日は事務所ではずっとお二人のアルバムを流し続けています。
どれもこれも同時代リアルタイムで聴いてきたものだけに淋しさも怖さも身近です。
エリスは父親世代ですが、ウォレス・ルーニーなんてほぼ同い年ですし・・・

合掌


PS
国立文楽劇場では4月文楽公演 「通し狂言 義経千本桜」  前半のみ中止の発表から数日 とうとう全日程中止となってしまいました
劇場こけら落としから始まり節目節目に企画される全段通しの看板演目 楽しみにしていました
残念ですが仕方ありません
東京シアターコクーンにて予定されている シス・カンパニー公演 「桜の園」
信じられないような役者陣を揃えた KERA meets CHEKHOV の最終章 東京公演のみですがこれは何としても と期待で胸を躍らせて予定しましたが しかし現在の東京の状況では・・・
主催者側は万全の態勢を整えての公演実施をギリギリまで模索されていたようですが こちらもとりあえず初日延期で前半が中止となりました
後半はまだ様子見で観劇の望みをつないでいますがさて・・・ (後日追記:結局全公演中止となりました・・・いつの日かの再演?初演?を願うばかりです)

ここにきて日本国内でも感染者数は急増の気配を見せ
世界では感染者数・死者数が一体どこまで増え続けるのか・・・
今年の始めにはこんな状況思いもしませんでした
人間の世界の脆さを知らされます
それでも時は巡る
今まさに満開に咲き誇る桜を見上げては思います
  1. 2020/04/03(金) 18:14:48

児山紀芳さんの訃報

児山紀芳さんが亡くなられたとの記事を新聞で見ました。
ご冥福をお祈りいたします。

CDが出始めの頃、「CDでよみがえるジャズの名盤」というNHK-FMの油井正一さんとのコンビのラジオ番組、随分と聴きましていろいろとジャズを聴く手掛かりとさせて頂きました。
確か番組を録音したカセットテープも随分と残っています。当時はみんなそうして聴いていたのでしょうね。
今では残念ながら肝心の再生機がないのですけれど・・・いや、ほとんど使ってないものでカセットとMD(!)が再生できるのが残っていたかな???

まだカセットが働けば、久しぶりに今夜は油井さんと児山さんの掛け合いのトークを聴いてみましょうか・・・
  1. 2019/02/05(火) 14:50:07

the passing of the great Roy Anthony Hargrove

帰宅して夕刊を読んでいて唖然・・・

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訃報
ロイ・ハーグローブ氏(米ジャズミュージシャン)
2日夜、心不全のため米ニューヨークの病院で死去、49歳。
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もうこのところはすっかりご無沙汰でしたが、ほんと 大好きだった・・・
訃報を目にして棚からCDを漁り、先ほどからずっと聴いています

マウントフジ・ジャズフェスティバルでしたか、若干19かで日本で鮮烈な印象を残し、私はそれはテレビ・ラジオで接したのみでしたけれど、もうすっかり虜になってしまいましたっけ
ファーストアルバムの Diamond in the Rough そして特に二作目の Public Eye はお気に入りでともかく聴き込みました
活きのいい若手を集めたセッションアルバム Jazz Futures: Live in Concert もほんと楽しみましたし 日米の若手混成の The Jazz Networks のアルバムはもう新録音が出るのが楽しみで楽しみで・・・
もう破竹の勢い あの頃 本当に輝いていましたよね
それが この若さで逝ってしまうなんて・・・
この数年ジャズよりもクラシックの方を聴くことが多くなりしばらくご無沙汰でしたが、ハーグローブも体調を崩していたのでしょう、この数年はアルバムもなくディスコグラフィーを見れば残念なことに私が買っていた頃のアルバムがほぼ全てのようでした


桜橋にブルーノート大阪があった頃 ロイ・ハーグローブのステージがあって もうワクワクして駆けつけました
その頃ブルーノート大阪は 一回分のミュージックチャージのみで入れ替えなしでファーストセットの後も席さえ後ろに退けばセカンドセットも続けて聴くことが出来 食事もとらず最低限ビール一杯程度の追加で引き続きたっぷりと楽しむことが出来ました
セット間の休憩中に客席の片隅でミュージシャンも食事をとっており ハーグローブの面々が食事しているのを見計らってCDジャケットにサインをおねだりしたのも もう四半世紀も前のことになってしまいました

先ほどからずっと聴き続けている はちきれんばかりの活きのいいトランペット 艶やかな伸びのある音色
眼の前によみがえってきます
今晩はもうしばらく浸っていたい

合掌・・・

記事タイトルは ハーグローブ自身のFacebookから取らせて頂きました

Roy Hargrove Live 001

Roy Hargrove Live 002

Roy Hargrove Live 003

Roy Hargrove Live 004

御大は表紙にサインせず というか ほとんど何も気にせずに適当な場所に書いてくれて・・・
えー・・・ なんでだよう と思いながら見ていたことを思い出します
多分 グレゴリー・ハッチンソンの所に一緒に書いてあるのがそうではなかったかしらん
もう今となっては記憶も定かではありませんが
  1. 2018/11/05(月) 23:13:29

Detroit

一昨日の新聞報道
「デトロイト市が破綻、最大級180億ドル超負債」
米連邦破産法9章に基づく更生手続きを申請!

自治体が破産手続き・・・というニュースにビックリ、日本でも夕張などの財政破綻のニュースはありましたが、企業のように破産処理ということがあるのですね!
報道によれば行政サービスもかなりの低下し、治安も悪化が甚だしい様子
「暴力犯罪の発生率は全米でも最悪レベル。町中を歩く人は、日中でもほとんどいない。
事件が起きて通報してもパトカーが到着するまで平均58分かかる。36台ある救急車の半分以上が故障中。市内の街灯の4割は点灯せず約7万8000棟の建物が廃墟と化し、年間約1万2000件の火災が起きる。」(2013年7月20日 読売新聞)・・・
いやはや・・・

デトロイト・・・
名だたるジャズマンを生み育てた街

ミルト・ジャクソン
バリー・ハリス
ローランド・ハナ
トミー・フラナガン
ケニー・バレル
ケニー・ギャレット
ジェームス・カーター
レジーナ・カーター
ジェリ・アレン
ロバート・ハースト
ロドニー・ウィチティカー
マーカス・ベルグレイブ
ラッキー・トンプソン
ドナルド・バード
・・・

彼らによるデトロイトをテーマとしたアルバムも多々あるようです。
そんな中、アルバムタイトルもそのものズバリ
”Jazzmen Detroit” 1956年録音、Kenny Burrell名義のアルバムです。
jazzman detroit001

そして
”Motor City Scene” Donald Byrd と Pepper Adams の双頭バンドによる1960年のゴキゲンなアルバム
上記”Jazzmen Detroit”ともメンバーは結構重なっています。
Motor City Scene001
Donald Byrd は今年2月に亡くなりました・・・

加えて
Regina Carter の 2000年の ”Motor City Moments”
Motor City Moments001

これらのアルバムは気に入って実によく聴きました。
Pepper Adams 大好き、素晴らしい!デトロイト出身ではないようですが・・・

ちなみに、”Motor City Scene” というアルバムは Thad Jones名義の別アルバムもあり、残念ながらこちらは手元にありません。

1959-1960年の録音 少し前日本でも初CD化され現在入手可能なようです。
全4曲ともThad Jonesのオリジナル曲でまとめられ Thad Jones 名義のアルバムとして出ていますが、米盤では Paul Chambers & Tommy Flanagan 名義で “Motor City Scene: Complete Recordings”として Donald Byrd と Pepper Adams による上記アルバムの5曲とまとめられています。もともとは一連の同じ録音なのでしょうね。

Motor City Scene002Motor City Scene0003
日本盤米盤


遠く離れた国のただのジャズ好きですが、デトロイトにこんな形でエールを送ります。
思わず身体を揺らしたくなる活気のある、あるいは眼を閉じて聴き惚れ想いを寄せる、次なるデトロイトアルバムをお待ちします。

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(2013.10.08 追記です)

Geri Allen からも 「Grand River Crossings」というアルバムが出ました!
副題に "Motown & Moter City Inspirations" と謳われたデトロイトに捧げるアルバム、昨年の録音で今年9月のリリース、Geri Allen らしいピアノ、Marcus Belgrave も参加しています。

Grand River Crossings
  1. 2013/07/21(日) 22:50:27
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