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木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

岩永善信ギターリサイタル

岩永善信さんというギタリストのコンサートにザ・フェニックスホールへ行って参りました。
先月末に新聞夕刊の紹介記事を眼にして何だか吸い寄せられてチケットを申し込んでいたものです。

記事を読んで予期はしていたものの、やはり実物を眼にしてビックリ!太い!
この方の楽器、10弦ギターなのです。そしてその太いギターに絡まるギタリストのなんと細く繊細な両の指!
ジャズピアニストの場合、結構演奏しながら歌い、興が乗ればピアノの音にも負けぬくらいにひたすら唸り続ける人がいますが、岩永さんは呼吸で曲をとっているような感じでした。演奏中のその表情は、触れたら斬られる、とばかりの怖いほど真剣なものなのですが、一曲毎に演奏が終わって立ち上がって会釈する時のにこやかで優しい顔は、まるで別人の様なのでした。

コンサートは観るもの、とばかりに観察ばかりしてきましたかのような書きざまですが、音楽の方はもちろん私めなどがとやかく申すものでもありません。
流麗に耳に心地よく聴衆はすっかりいい気分・・・というものではなく、一音一音をじっくりと聴かせる演奏でした。マイクも用いない生のギターの、時には繊細にか細い音色をも、かぶり付きで聴き入ってまいりました。

yoshinobu_iwanaga001.jpg

ところで、パンフと共に配布されたアンケート用紙に、「今後の岩永さんの活動に望むことは?」というような質問欄があり、間の抜けたことを記入してきてしまいまして・・・言いたいことをようやく思い出しました。この場を借りて・・・。
新聞での紹介記事によりますと、『CDは録音で生の感覚を出せるようになったら考える』と、これまでCD制作をされてこなかった模様。『客席と一体化できる生演奏を大事にしたい』というお気持ちは尊重すべきことですし、聴く側にしても、その場限りの再現性のない一期一会の音楽との出会いの喜びと緊張は大切なことではありますが、でもしかし、よい音楽は繰り返し聴きたい!
是非ともCDを制作して頂きたいものです。

岩永善信 公式サイト
http://www.yoshinobu-iwanaga.jp/
読売新聞での紹介記事は上記公式サイトのこちらに
http://www.yoshinobu-iwanaga.jp/concert/2009_11_22/c.html
  1. 2009/11/22(日) 23:42:00
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コメント

ライブとCD

木村さん、こんにちは。
ご無沙汰しておりました。
岩永善信さんのギターリサイタルに行かれたとのこと。
10弦ギターですか。
私もナルシソ・イエペスの演奏で一度聴いたっきりで、その後もう何十年と拝聴した経験がありません。
10弦ギターは倍音成分が豊かな響きが得られる反面、消音をしっかりやらないと不協和音を発することになり、非常に高度な技量が求められるものだと思います。
したがってそれを弾きこなし、聴衆の面前で感動を伴う演奏をすることができる奏者はそう多くないのではないかと思います。
さぞや素晴らしいコンサートだったのではないかと思います。
コンサートホールで聴く生ギターの調べは、本当に息を呑むほどの静寂の中に奏でられるもの…緊張感と演奏から受ける印象とが入り交じって、他のコンサートとはまた異なるものがあるのではないかと思います。
それがライブ演奏ならではのものでしょうし、それとCDとはどう逆立ちしたって同質のものにはなり得ません。
それはたとえSACDであっても決して超えられるものではないでしょう。
CDはあくまでも疑似体験でしかないのですから。
しかし、たとえそうであっても、岩永善信さんの音楽をよりひろく伝え、そしてまた多くの人にコンサートに足を運んでもらうきっかけとして、またコンサートの感動を再度かみしめる手段として、CDを位置づけることは十分に意義があることだと思います。
どれだけCDやDVDが普及しても、コンサートや劇場に足を運ぶ聴衆が途絶えないのは、その場限りの再現性のない一期一会の音楽の魅力と素晴らしさを知っているからではないかと思います。
私も一昨日、松阪のジャズライブハウスで小松原俊さんのアコースティックギター・ソロライブに行き、小松原さんの人間性溢れる演奏とトークを堪能してきました。
どれほど技術が発達したとしても、生の演奏、生の絵画、生の作品に触れることを超えるものはないのだろうと思います。
それを確認するためにCDなどの疑似体験メディアがあるともいえるのかもしれません。
岩永善信さんのCDの発売を待つ多くのファンの中の一人の思いとして、
木村さんの思いが伝わるといいなと思います。

  1. 2009/11/23(月) 18:07:34 |
  2. URL |
  3. Jun. #-
  4. [ 編集]

Re: ライブとCD

Jun様

いつもコメントありがとうございます。特に今回はJun様のお庭でありますギターに関する話題で、門外漢の私としてはお恥ずかしい限りでありますが・・・。
なるほど、10弦ギターというのはそのようなシロモノなのですね。わたしなどはほとんど物珍しさで眺めたようなものです。たまたま小規模なホールの最前列中央の席というほとんどギタリストの方と正対する席でしたので、低音部の太い弦が振動に震え続ける様までもをじっと見つめ続けてまいりました。終わってみれば実に一瞬の出来事のようなリサイタルでしたが、かけがえのなく濃密なひと時でした。
Jun様もギター・ライブを堪能されていらっしゃったとの事、小松原俊さんとおっしゃる方なのですね。
私も機会があれば聴いてみたいと思います。
  1. 2009/11/23(月) 22:42:35 |
  2. URL |
  3. tetsuyakimura #-
  4. [ 編集]

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