建築の眼 JAZZの耳 ; tetsuyakimura_weblog

木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

浦邸

昨日 斎藤裕子著 「吉阪隆正の方法 浦邸1956 (住まい学大系)」 を読み終わりました。
U研究室の設計と現場監理が生々しく描かれてとても興味深く読みました。

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そして今日
芦屋ルナホールで 三浦しをん さんのトークサロンがあって聴講 (とても面白いお話しでした。オシッコ談義から、かなりシビアな小説技術論?的な話まで、三浦さんの多少おとぼけ気味というか、独特の視点に興味が行きがちでしたが、かなり真面目?な突っ込んだ話しが聴けました) したその帰り、隣の夙川で降りて浦邸へ

おぉ・・・本物が目の前にある!

1956年竣工ですからほぼ還暦、外壁の木製サッシュが随分傷んだ様子ですが、ほぼ竣工当時のままに大切に住み続けられている姿にびっくり・・・
ピロティなのですが、菊竹さんのスカイハウスのようにスクッと宙に立ち上がるというよりは、どっしりと重心低く大地に根を張って立ち上がっているいる印象。同じようにコーナーを開放した4枚の壁柱のピロティながら、スカイハウスは板状の壁柱が建物の外縁部に添うようについていることに対して、浦邸の壁柱は<字型が建物に喰いこむように取り付いています。しかし何よりもプロポーション、上部の建物のヴォリュームよりもピロティの方がずっと成が低く、ピロティの方がはるかに成が高いスカイハウスとは全く印象が異なります。 (いや、そんなこと書いていますがスカイハウスの実物を見たことはないのですけれどね・・・) 凹凸に積まれた煉瓦の壁体も加わりずっしり低く構えた分、外観もさることながら、ピロティ下の空間が落ち着きのある心地よい雰囲気と、傍から眺めた次第。昔の写真のままに池の脇に寝椅子が置かれていましたが、座ってみたら快適でしょうね・・・
内部の様子も見てみたいものです。
それにしても勤務時代に夙川で3件のお住まいを担当させて頂き通い詰めたところでしたのに、浦邸の存在を全く知らずとはもったいないことでした・・・

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往復の電車の中では 倉方俊輔著 「吉阪隆正とル・コルビュジエ」 を読み始めました。
吉阪先生ってそんな出自だったんだ!さらにびっくり・・・

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  1. 2015/09/30(水) 18:50:33
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