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木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

愛本橋

宮本輝さんの新刊 「田園発 港行き自転車」 を読みました。

この物語は、富山の扇状地の美しい土地と緩やかな時間を舞台に、澄んだ精神を持った人々のつながりといったものが描かれています。
宮本さんの物語はほんとうにすぅーと心の中に染み渡ります。
入善漁港、舟見城址・・・それらの風景を、いったいどのようなものであろうかと頭の中で想いを巡らしながら夢中で読み進めます。岩瀬だけは訪れたことがあり、その地の北前船廻船問屋の残る町並みなどを思い浮かべ・・・。

知らぬ地を小説を頼りに頭の中で自由に描くことは物語を読む中での大きな楽しみですが、しかし、読み始めた段階でやはり 「これだけは!」 と眼に耳にしておいたものがありました。googleでみるこの扇状地の航空写真、岩瀬から滑川までの距離感、何よりもゴッホの 「星月夜」、ラフマニノフの音楽、そして印象的に描かれる赤いアーチの愛本橋・・・

その愛本橋、ネットで画像検索すると小説に描かれる赤いアーチ橋とともに現れる古い橋の画像に目が釘付け!
はね出しはね出しのひたすらの繰り返し、何とも不思議な、どう考えても無理のある構造でよくぞこのスパン(なんと約60m!)、その魅力的な姿

甲斐の猿橋」 が現存する同様の刎橋形式で、スパンは愛本橋の半分の約30m、美しい姿です。現在の橋は1984年に復元されたもので、木造のようでありながら、鋼材が用いられているとのこと。
愛本橋も復元の計画があるような記述もありますが、是非とも観てみたい、渡ってみたいものですね。

旧愛本橋の画像は下記に
http://www4.tkc.pref.toyama.jp/video/video_detail.phtml?record_id=b49f31f4040b3073bfdebefbdefb25cf
愛本橋の構造については下記に詳しく記載があります
http://www2.kanazawa-it.ac.jp/honda/aimoto2.html
  1. 2015/11/11(水) 06:46:02
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