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木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

藤田嗣治展 ~ 六甲枝垂れ

暑い!暑い毎日です!
夏だから仕方のないことですが・・・

そんな暑さの中 涼を求めて出掛けてきました

まずは心に涼風を・・・

というわけで兵庫県立美術館で開催中の藤田嗣治展へ
最初期の自画像から晩年の宗教画まで網羅した展覧会 繊細な乳白の女性像あり 圧倒的なひしめきの戦争画あり
見応え満載です
そして猫
歯が口から覗くいたずらっぽい顔の猫に こちらの口元からも歯がこぼれます

それにしても絵も自身の容貌服装も どのようにして自らのスタイルを創り出していったのか その過程を覗きたい

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心にたっぷりと涼風を送り込んだら 次は身体に涼風を

一駅戻ってケーブルに乗り 六甲山へ
六甲枝垂れを訪れました
ガイドツアーにも参加して詳しく説明を聞きますと 実に様々な仕掛けに驚かされます
空気を 水を 温度湿度を 建築という物理的な実体にここまで取り入れコントロールして すべての形態や部材やその寸法・配
置が理にかなっている
枝垂れの繊細なシェルターに覆われた展望所も
山の風景を切り取った天井の低い風穴も
桧の板に囲まれて 氷室からの冷風を感じながら氷解け水の時折ぽたりと落下する音に耳を澄まし 丸い穴の先の青空をみる 風室も
展望台 というひどく単純な機能であるはずだったこの小さな建物に こんなにも様々で豊かな場所が用意され
いずれもがそれぞれに表情を持ち ことなる心地よさをもっている
気候のよい晴れた日こそがふさわしい展望台という建物なのに この六甲枝垂れは雨の日にも 視界の悪い霧の日にも 凍える真冬にも訪れてみたくなる
そして温度を湿度を体感するために導き出された建物の 全景もその一部分も 表現としてもこの上もなく美しい

このような建築を 自然を充分に観察ししっかりと時間をかけて創り出すことができる その設計者の姿勢と力量には本当に感服
します
とともに 建築の可能性にも改めて眼を開かされて 建築がますます好きになります

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心の奥底は建築の凄さに火照ってしまいますも 火照った身体の方は天然の冷気でほどよく冷やされ 山頂に吹く心地よい風にもさらされて
それではすっかり引いた汗をさっぱり流そうと
こんどはロープウェイに乗って山を下り 有馬温泉へ
赤茶色のお湯に心ゆくまで体を沈め さっぱりした後は近くの河原で 缶ビール片手に夕涼み
ああ いい気持・・・

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すっかりくつろぎ、陽も西に傾くころ
再びロープウェイに乗って六甲山頂へ

六甲枝垂れに戻り 暮れゆく景色を眺めつつ 日中とはまた異なる雰囲気を楽しみます
やや雲が出てきて 眼下の神戸大阪の景色も霞み気味
やがて陽は落ち 美しい夜景が広がる頃
展望テラスで二缶目のビールを飲みながら風に吹かれていれば
六甲枝垂れもLEDでのライトアップが始まり 実にさまざまに幻想的な表情を見せてくれます
いつまで眺めていても見飽きることがない
樹氷をつくりだすあのフレームが さまざまな色に染まるスクリーンとなり その合間からは現実の神戸の夜景が拡がる

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いつまでもいつまでも眺めていたい気分ではあったのですが さすがに山頂 昼間の暑さがウソのように肌寒くなってきて
最終のケーブルカーの発車も近づき ケーブル駅へ
ケーブル山上駅もまたレトロな趣きある建物でした

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ケーブル山上駅 昼間の到着時に撮ったもの
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ケーブル山上駅から 眼下に広がる神戸の夜景


いい一日をたっぷりと満喫して 阪急電車で箕面に帰ってきたのでした
駅からの帰路では 途中に住む仲良しの猫にも出迎えられ フジタの猫見てきたよー とご報告・・・
締めくくりもまた格別の一日でした

sirokun tyakun
左が ちゃくん 右が しろくん
  1. 2016/08/06(土) 12:39:57
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