建築の眼 JAZZの耳 ; tetsuyakimura_weblog

木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

「超絶記録!西山夘三のすまい採集帖」

LIXILギャラリー大阪で開催中の 「超絶記録!西山夘三のすまい採集帖」 を見てまいりました

先の企画展が 「武田五一の建築標本 -近代を語る材料とデザイン-」 と、たまたま京大の先生の展覧会が続いています
武田五一はもちろんながら、西山先生も私が入学する数年前には既に退官されており、構内を自転車を引いて歩くお姿をお見かけすることはありましたが講義等にて直接接することもなく、また、学生時代も関心が設計・意匠の方にあり、西山先生の系統の住まい研究は素通り、今回の展示で今更ながらにようやく西山先生の業績の一端を垣間見て、まあびっくり!

なんともまあ、もの凄い記録魔調査魔・・・
こまごまと緻密で膨大な調査記録、その束を見ただけで卒倒しそう・・・しかもパソコンもない時代にデータ処理は全て手作業で!
そして西山先生の記録帖、もう紙の余白なくびっしりと細かな細かな文字で几帳面に埋め尽くされ、虫眼鏡で何倍にも拡大しないととても読めない、というよりも、点のような文字の集積を見ただけで臆してしまいます

けれども

西山先生って若き頃漫画家を目指したのですね、そのペンの冴えたるや!
魚眼図あり 鳥瞰図あり ともかく様々な画法でとことん描き尽されたスケッチが、漫画家志望ならではのわかりやすさ
ともかく描く 描きまくる

この膨大なスケッチの展示があってやっと、私もこの企画展をつぶさに興味を持って見ることが出来ました
漫画風にコマ割りして図と文章が併記してあるものなどもとても読みやすい
そして、しなべニアの壁面を紐で区割りしフィールドワークを彷彿させるクリップボード風の展示構成、とても素直でいいデザインです
クリップボードに挟まれた多くのスケッチは、めくる楽しみも生み出しています

数年前に民博で展覧会のありました今和次郎さんもまた、とことんの調査魔記録魔スケッチ魔、展覧会では仰天しました

お二人とも、ともかくありとあらゆるものを記録する
建築・家屋そのものだけでなく、そこに存するありとあらゆる物品、生活用具、さらには食事の献立などに至るまで
物品もその使われ方の時間や季節などまで絡めて・・・
「建築」 あるいは 「空間」 よりも、「人間」 とその 「生活」 をひたすら見据え続けて の方々なのですね


201707 uzo nishiyama

LIXILギャラリー「超絶記録!西山夘三のすまい採集帖」 ウエブサイト
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003793.html
  1. 2017/07/11(火) 14:37:12
<<2017ラジオ体操 | ホーム | 「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」 展>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tetsuyakimura.blog31.fc2.com/tb.php/527-5591d9d4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)