建築の眼 JAZZの耳 ; tetsuyakimura_weblog

木村哲矢建築計画事務所 木村哲矢 が  見たこと 聴いたこと 感じたこと

半田再訪~高槻ジャズスト・・・平成のGWを終えて・・・

平成の五月の連休も先週終わりました
この一週間 ずっと大西順子さんのCDを聴き続けています

平成も30年となり 来年は新たな元号の年ですね
私の子供の頃 そして 設計事務所に勤め始めたころは 昭和の時代
大型連休といっても祝日は 4/29の天井誕生日 5/3の憲法記念日 5/5のこどもの日 の三日間のみで
祝日も日曜と重なれば一日損をした! という頃
土曜日には半日学校もあり 勤務は普通に終日 といいますよりも 設計事務所勤務では土曜も日曜も昼も夜もない時代
いつの間にこんなに休みの日が増えたのか 平成の30年の間に本当に祝日休日も増え 連休も「大型連休」の名にふさわしい連なりとなりました

その平成最後のゴールデンウイーク
十分に満喫の日々でした

4/28(土)午前中現場打ち合わせを行った後 京都にお出掛け
何必館で開催中の「エリオット・アーウィットの世界 Elliott Erwitt 展」
モノクロの 時代を切り取った写真の名品に数々に触れます
ジャズのジャケットにも使われて眼になじんだものも・・・
会場の何必館 開館した当時は あまりにも白井晟一コピーが眼について敬遠気味でしたが こうして訪れてみるとやはり行き届いた空間に魅せられます
最上階の中庭のもみじの新緑が目に鮮やか
壁におとすその影もとても美しい

20180428erwitt01.jpgerwitt.jpg


一休みして気持ちを切り替え 東山七条へ
京都国立博物館の「特別展 池大雅 天衣無縫の旅の画家」
名前だけは知っていても実のところはさっぱり未知の 池大雅
挑戦する人 新しい人だったのだ と知りました
爪・指で描くのもさることながら 点描に その中でもモノクロの点描の画に眼を奪われました
また 展示作の中には 箕面の滝 を描いたものもあって 池大雅の眼を通すとこうなるのか・・・とこれも新鮮

20180428ikenotaiga01.jpg池大雅


一日おいて4/30(月祝)には 国立文楽劇場4月文楽公演
五代目吉田玉助 襲名披露公演 のこの日は千穐楽
午前11時の第一部から 午後9時近くの第二部終演まで 文楽漬けの一日です
口上では 季節に合わせ桜の色の裃で眼にも華やかな舞台です
襲名披露狂言の 「本朝廿四孝 勘助住家の段」 は見応えあり
続く 「義経千本桜 道行初音旅」 は舞台正面に二段に太夫三味線さんがずらりと並ぶ演出で 華やかさを盛り立てます
第2部の 「彦山権現誓助剣」 は 敵討ちの物語りの中に インチキの親孝行あり 押し掛け女房あり の不思議なお話し
不思議と言えば この日来場者におまけで配られた 文楽X戦国BASARA のコラボグッズも不思議な一品

4月文楽公演201804bunraku.jpg


5/3(木祝)には片づけるべきことがあって普通に事務所に出掛けて仕事の後 夕方兵庫県立芸術文化センターへ
ナイロン100℃ 45th SESSION 「百年の秘密」を観劇
空間も 屋敷の内部とその庭とが混然一体となったセットなら 時間も100年という時を自在に行ったり戻ったり
そこを巧みに仕掛けられた演出で 観ている私も混乱することなく自由に行き来します
文楽ほどではないにせよ これもとても長いお芝居でしたが まったくダレることなく楽しみました

百年の秘密


5/4(金祝)には 2月に訪れた知多半島の半田を再訪
今回は前回に行けなかった 新美南吉生家 と 新美南吉記念館 へ
南吉生家はとても小さな小屋ながら立体的な造りで興味深い
それにしてもほとんどが下駄屋と畳屋の職場空間 ここで生活も行うという訳ですから 日本の空間の融通性 というのは大したものです
南吉記念館は設計競技で完成した建物で できた当時話題になりましたが 訪れましたのは初めて
ほとんどを地中に埋めて 地上には波打つ緑 という構成
展示室の床も(ところによってはそこそこの)傾斜があり 展示には苦労の跡も・・・小さい子には結構見づらいのでは???

半田赤レンガ建物での企画展示「半田赤レンガ建物を設計した妻木頼黄のすべてをたどる!」に立ち寄り
前回は閉鎖中でした小栗家住宅を覗いた後 ミツカンミュージアムへ
普段は完全予約制のガイドツアーのみのミュージアムが この連休中のみ自由見学で 展示も建築もどちらも欲張って二兎を追い過ぎた前回のリベンジ
隅々まで見学出来て満喫
建築も展示もサイン計画なども 本当にこまやかによく出来たミュージアムと改めて感じ入りました
前回はとうに品切れでした 特別なお酢も購入
ミュージアムの外の運河には 鯉のぼりもはためき 気分上々

20180504handa01.jpg南吉生家
20180504handa03.jpg南吉記念館
20180504handa04.jpg南吉記念館内部
20180504handa05.jpg半田赤レンガ建物
20180504handa06.jpg妻木頼黄展
20180504handa07.jpg小栗家住宅
20180504handa08.jpg小栗家住宅内部
20180504handa09.jpgミツカンミュージアム
20180504handa10.jpgミツカンミュージアム
壁面デザイン
20180504handa11.jpgミツカンミュージアム
エントランスホール
20180504handa12.jpgミツカンの蔵と運河
20180504handa13.jpg限定酢「千夜」


そして一宮の実家で一泊過ごして翌日5/5には高槻へ
今年の高槻ジャズストリートは第20回記念 ということで 3日間の拡大版
その最終日 お目当ては ケイコ・リーさん(何のご縁か知多半田出身!) と 大西順子さん

会場となる桃園小学校に着いたのはお昼ごろ
もうグラウンドはいっぱいの人で溢れかえっています
まぶしい青空が広がり 照りつける太陽
暑くて Tシャツ一枚になると もう腕は真っ赤に日焼け
つば付きの帽子を用意してきて大正解でした
13:00~ Jesse Forest Group feat. 東かおる
14:00~ 大西順子グループ
15:00~ ケイコ・リー・グループ
と 立て続けに
グラウンド横を行きかう阪急電車の音などもまったく気にせず
野外ならでは開放感あふれるステージを楽しみます
ステージ替えに スタッフだけでなく奏者自らもステージ上でマイクや楽器の調整などあれこれ準備の様を見るのもこうしたライブならではで
そんなこともとても楽しい
ケイコ・リーさんは スマホでパフォーマンスをライブ中継
後日ネットでその動画を見ました!自分の姿も見付けました!
そして 高槻現代劇場に移動し 夜のステージに向けて待機
18:00~ 土岐英史Quintet feat.市原ひかり
ピンク色の頭の市原さんのトランペット 好きです
19:00~ ケイコ・リー・グループ
ケイコ・リーさんは 「ワインレッドの心」 「歩いて帰ろう」 などのカヴァー曲も披露
昼にも夜にも歌ったユーミンの「卒業写真」 世代的にもしみじみ聴き惚れました
ピアノの野力奏一さんもとてもよいです
そして今年のオオトリ
20:00~ 大西順子グループ
お昼の野外でもそうでしたが 大西さんはビアノをステージ中央に 鍵盤側を客席に向けて配置
そして上手にドラムス高橋信之介さん 下手にベース井上陽介さん カルテットの際にはビアノとドラムスの間にギター馬場孝喜さん
大西さんは客席に背を向ける形での演奏で 両手の動き 肩や背筋の動き が実によく見えます
お昼はすべてカルテットの演奏でしたが 夜の公演では前半トリオ 後半カルテットでの演奏でした
大西さんはもちろんですが 他のメンバーも強者揃い 特にドラムスがとてもキビキビとしていて引き締まりました
ギターは魔法を観ている(聴いている)かのよう・・・
デビュー25周年として2枚同時発売されたアルバムからの曲目中心のプログラム でしたが 25年 か・・・
デビュー当時はほんとうに破竹の勢いでした ワクワクドキドキして聴きました
にもかかわらず その頃の東芝EMIの入れ込み様というか乗っかり様がまた異様に感じられて 大西さんご本人には係わりなくなんだか辟易してしまって 数年後にはアルバムを買わなくなってしまいました
そうこうしている間に今度はご本人が表舞台からピタリと姿を消してしまって・・・
けれども今思い起こしてもデビュー作 『WOW』 は衝撃的で もう本当にびっくりしてしまって アルバム発売記念ツアー を 心斎橋パルコのクラブクアトロ(1993年03月09日でした!) に聴きに行ったことをありありと思い起します
確かその時の大西さんは アルバム収録曲を収録順にきっちり演奏して アンコールも一切なし・・・
客席横 目の前を歩いて退場される大西さんに持っていた 『WOW』 のCDを出してサインをおねだりしようか と思いつつ 気が引けて遠慮したものでした
今なら図々しくお願いしたでしょうけれど・・・
でも この日はステージの後ホワイエでサイン会があり 四半世紀後の果し合い(?)
もちろん演奏も 25年の時を超える 刺激に満ちた素晴らしいものでした

昼公演の野外ライブならではの楽しみと 夜公演でのホールの楽しみ 演奏の曲目ももちろん異なり それぞれの良さを存分に満喫し
これだけのパフォーマンスを楽しんですべて無料というのも高槻ジャズストの驚くべきところ
感謝と記念にTシャツ買ってシアワセに帰りました

20180505takatsuki01.jpg桃園小学校グラウンド
20180505takatsuki02.jpg20周年の記念ジャズT
歴代のロゴを配したデザイン
20180505takatsuki03.jpgカルテットの面々のサイン
トリオ盤なのにギターの
馬場孝喜さん ごめんなさい
でも参加アルバムの
“Very Special”
もちゃんと買ってます!


そしていよいよゴールデンウイークの最終日5/6
朝 森ノ宮ピロティホールに出掛けて7月のお芝居のチケットを入手して 気分よく中之島の国立国際美術館へ
開館40周年記念展 「トラベラー : まだ見ぬ地を踏むために」

新しい美の地平 の一端に触れます が 何しろ映像系の作品が多い
絵画と違って時間がかかる掛かる!昼過ぎには観おわって と思っていたのが 閉館間近までかかって結局一日仕事
充実 というよりは いささか疲れ果てました

トラベラー


そんなこんなで 出歩き詰めのこの連休
その合間に
小川 洋子さんの 「口笛の上手な白雪姫」 と
角田 光代さんの 「私はあなたの記憶のなかに」
そして 文楽の床本を読んだのですから 上出来
ぼんやり過ごすことが多かった近年の連休に対し この充実ぶり!
平成の最後の連休にふさわしい濃い日々でした

口笛の上手な白雪姫私はあなたの記憶のなかに
  1. 2018/05/13(日) 18:59:42
<<京大タテカンに想う | ホーム | 「山本忠司展―風土に根ざし、地域を育む建築を求めて」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tetsuyakimura.blog31.fc2.com/tb.php/547-fd7b82bc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)